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器がつなぐ時間と出会い──価値を感じ、心に残るひととき


イベント会場で、竹口要の白い器を展示している

先日のMAZDAのイベントでは、思いがけず素敵な時間を過ごすことができました。


会場には、価格だけでなく器そのものの価値に目を向け、

説明を聞いて納得してくださる方が多くいらっしゃいました。


日々を大切に丁寧に過ごしておられることが窺える方々ばかりで、

その振る舞いからは、ゆったりとした余白が感じられました。



特に二日目は朝からひっきりなしで気を緩める瞬間もないほどでしたが、

その中で交わしたひとつひとつの会話がとても印象に残っています。

あるお客様は、初めて手に取ったカップをじっと見つめ


「この形、すごく落ち着きますね」


と、微笑んでくださいました。

また、別の方は


「少し傷がある方が、一点ものの価値があるような気がする」


と、言ってくださっていました。

反対に、


「少し傷があるものよりも、完全体がいい」


とおっしゃる方も。

同じ色・形の傷あり品も目の前にあって、価格もかなりお手頃になっているというのに!


みなさま、ご自身の価値観で選んでおられたことに、私は心震えてしまったのでした。

器に込めた想いを丁寧に受け取ってもらえる喜びを、しみじみ噛みしめたイベントでした。



帰り道、夫と話しながら、まだ余韻がふわりと残っているのを感じていました。


一つも売れないかもしれない、と思いながら臨んだイベントだったのです。

我が家の器は決して安価ではないので、初見では敬遠されるだろうと予想していました。


それが、驚くほど関心を持ってくださり、

器の説明をあんなふうに楽しそうに聞いていただけるなんて

夢にも思っていなかったのです。


これは、お客様が思っておられるよりも数倍、

勇気や希望をいただき、

直販の楽しさを思い出させてもらえ、

日々が楽しくなるようなと尊い経験になっています。



そして、このイベントは、基本的には神戸マツダの顧客向けのイベントなので

あまり大々的に宣伝はしていないそうなのです。

地元のラジオ局も絡んでいるので、

大規模ではありながらも静かな賑わいがある場になっています。


そんなわけで、「結構おすすめですよー」ってことが言いたいのでした笑

クラフトイベントとはまた別物の、

大人の雰囲気(ご家族連れも多いのですが)があって

落ち着いて巡ることができる、本当にいいイベントだと思います。

ちなみに、サウンドクルーの方々、拝見しました。

皆さま、大変に麗しい方々でした。

ご本人と気付かずにフツーに器の説明をしてしまった方もいらしたわ。。。

サインとかもらえば良かったのにー。


このイベントはオファーがないと参加できません。

また皆さまとお会いできる日が来たらいいなと願っています。




コメント


​ 森 ト 庭 ト

 -utsuwa kobako-

      


Matsuzawa,Kato-shi,Hyogo
 

utuwakobako@gmail.com

​陶芸家・竹口要(たけぐちかなめ)の公式サイト。兵庫県の工房「森ト庭ト-utsuwakobako-」より、器のある静かな暮らしをお届けします。

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© 2018  森ト庭ト

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